人材育成

銀行では従来、総合職と事務職に職種が分かれていましたが、現在は事務職廃止の流れに有ります。その背景として、IT化進展により純粋な事務職が不要になってきたこと、従来事務職であった女性を営業戦力として活用し人件費を抑えたいこと、があります(たぶん)。これにより、旧事務職相当の新人女性が法人融資の営業担当となるケースが増えてきています。その新人女性たちは転勤がない職種なので、昇給体系は旧総合職とは違いますが、一定レベルまでの昇進は旧総合職と同じスピードだそうです。

 

この流れにより、当部にも3年ほど前から新人女性が毎年数人配属されるようになりました。個人的には若い女の子がたくさんいた方が楽しいということはあるのですが、人材育成としてはなかなか難しいものがあります。全くのゼロから一人前のM&Aアドバイザーになるには5年くらいかかると思いますが通常であればそのころには人事異動があるはずで、一人前になったとたんに別の部署ということでは無駄が多すぎます。また、M&Aアドバイザーをやるには業務時間外に財務、税務、法務、交渉などを勉強しなければなりませんが、彼女たちは別に希望して当部に来たわけでも無く、そこまで勉強するモチベーションはありません。会社側もそこまで深く考えて配属しているわけではなく、配属後のことは所属部署で考えてね、くらいの軽いノリです。まあどうなることやら。