M&Aブティックの社長とお会いしました

老舗M&Aブティックの社長とお話しました。以前案件でもワカレでご一緒した方です。M&Aブティックの情報基盤は所属メンバーの属人的な人脈です。また、融資といった特定のポジションが無いため顧客とのリレーションづくりや提案力や提案件数が必要となります。その老舗ブティックも少し前に大手M&Aアドバイザリー会社のグループとなりました。親会社から来る案件も多少はあるようですが、縄張りの問題やこれまで以上に収益管理がされるなど、自由度は下がっているようです。それで今は、M&A業者や銀行、証券などとリレーションづくりをして取組案件を増やそうとしているとのこと。その会社はバイサイド(買側)で案件に入ることが多いとのこと。なぜなら、融資等のリレーションのないブティックが売側に入るのは至難の業なのです。ほとんど相手にされないでしょう。バイサイドであれば、良い案件を持ってくればアドバイザーとして採用されます。しかし、問題はバイサイドということは成約率が極端に低いということです。例え案件化したとしても、良い案件ほど入札となる場合が多いですから、買い側は多いときは10社以上の競争となります。それに提案しても案件化しない場合が殆どです。ですので、このようなブティックに転職する場合は、個人の人脈が相当あって、かつそれを継続的に広げていける人でないと厳しいです。そこが銀行、証券などの大組織でやる場合との違いですね。